History:これまでの冒険
2010年5月
大学2年生の時、中学校からの友人のリッキーがフィリピンで行方不明になったことを知る。
リッキーの父親も心配はしているものの、パブの経営が忙しかったので探しに行くことができないようだった。結局リッキーの父親に頼まれて、当時19歳のおれがリッキーを探しに行くことに。
リッキーの手がかりは、半年前に住んでいたという家の住所と写真のみ。
当時の海外旅行経験といえば、高校時代の研修旅行だけで英語にも自信がなかった。外国、特に発展途上国は危険な場所だと考えていたし、できれば行きたくない場所だ。
しかし、だからといって見捨てるのはもっと嫌だった。
こうしてフィリピンへの渡航が決定。
果たして無事リッキーを見つけることができるだろうか……。
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2015年4月
フィリピンへの渡航から5年。あの一件以来、海外や冒険への興味は強まるばかりだった。
語学力や護身術、交渉術を身に付け、ラクダと砂漠を冒険したいと考えエジプトへ!
ところが、ラクダを遊牧しているベドウィン族とはぐれ、誰もいない砂漠で熱射病になり倒れてしまう。
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2016年5月
西アフリカ、カメルーンのアパートで一人暮らしをしていたところ刺激が足りなくなったので、森で自給自足を営む狩猟民族、ピグミー族に交渉して彼らの村で暮らすことになる。
食事は基本的に三食キャッサバ(ほとんど味のない芋)で、飲み物は泥水のみ。 たまに手に入る動物や蜂蜜が最高のご馳走だった。
そんな中、おれはピグミー族のある少年と仲を深めていく。
2016年7月
西アフリカにあるモロッコで、また新たな冒険が始まった。
冒険の内容は、荷車を引かせたロバと共に野宿旅をし、徒歩で1000kmに及ぶモロッコ横断をしようというものだ。
ロバと一緒に出発し、旅をしていくうちに仲間がどんどん増えていき、賑やかで世にも珍しい「コーヒーキャラバン」が出来上がっていく。
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2017年8月
中央アジアにある草原の国、キルギスで馬と一緒に冒険を開始。キルギス国内の美しい湖を巡り、1000kmほど野宿旅をする予定だ。
しかし、おれが買った馬は非常に臆病で、車が来るたびに暴れて制御できなくなる暴れ馬だった。さらに途中、馬が足を痛めてしまい、治るまで近くの村での滞在を余儀なくされてしまう。
馬を健康な状態に保ったまま、冒険を完遂することはできるだろうか……。
2017年10月
馬との冒険の際に出会った男はワシやオオカミと共に廃倉庫で暮らしていた。
男と意気投合したおれは、その廃倉庫にしばらく居候をすることになる。
しかし、オオカミやワシは共に肉食。日本では考えられないような動物も餌になり得る状況だった。
そんな中弱った野良犬と出会い、その犬との関りを通じてキルギスでの残りの日々をどう過ごすべきかを模索するようになる。
2017年11月
草原の国キルギスにて、「羊飼い」をコンセプトに2匹の羊を引き連れ冒険に出発。「どうせなら連れて歩くのが極度に難しい動物と共に冒険がしたい」と考え軽い気持ちで羊を仲間として迎え入れての冒険だった。
しかし、誘拐婚の修羅場、そして廃車両への監禁などのトラブルが発生し、その道のりは困難を極めた。そしてあと少しでゴールというところで、マイナス14℃の吹雪の中ほとんど防寒具の無い状態で野宿を強いられる状況に陥ってしまう。
2019年4月
前回の冒険では極寒の気候に悩まされることが多かったので、気象予報士を取得してヨットを買い、一年前から飼育していたインコと海へ。
しかし、30万円で購入したヨットはかなり古かったためあらゆる問題が絶えず、遂には船底にヒビが入り船室が浸水する中港を探して航海する羽目になってしまう。
2020年1月
長年の夢だった「ラクダに乗りサハラ砂漠に挑む」という冒険を実行すべく、チュニジアへ。
語学や調教、交渉等のスキル含め、準備は万全の状態だった。
しかし、無事にラクダを買い出発はできたものの、現代にラクダを連れて野宿旅をするもの珍しさから現地で有名になった結果、テレビやラジオの取材や出演依頼が相次ぎ、さらには訪れた街の市長から記念品を贈呈され、冒険はより奇妙なものへと変わっていく。